脇本陣奥谷 案内人のブログ
難を転じて福となす
2015年12月14日 月曜日
お分かり頂けるでしょうか?写真の中央、赤い実がなっているのは「南天(なんてん)」です。それがどこに生えているかというと...池の端にある楓の老木、その窪みから芽を出していました。今までは楓の葉が茂り、特に紅葉してからはその鮮やかな赤い実も覆われて、ずっと分からずにいました。それが最近になって楓の葉が散り、突然現れたというわけです。まるで千両役者、南禅寺ではありませんが、さながら高みから紅葉を見下ろして「絶景かな!」といった所でしょうか。
古くから南天は「難を転じる」とされ、縁起の良いものと伝えられてきました。今でも家の軒先に、南天を植えているお宅も多いかと思います。漢名では「南天燭」ともいうとか。赤々と燃える炎にも見える実が、明々と世界を照らしているように見えるからでしょうか。だとすればこの南天は新しい年に向けた幸福の使者、今年起こった悲しい出来事や災害を良きものへと変えてくれますように...
妻籠の風景
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