オオバギボウシ〝大葉擬宝珠〟
蕾がかたまりのときは、苞葉だけが開いて星形に見えますが、その花の蕾の形が橋の欄干の〝擬宝珠〟に似ているので大葉擬宝珠という。古い時代から山菜として利用され「うるい」の名で呼ばれます。若芽のころは葉が丸まっていて柔らかく、人によっては山菜の王者だとか。近年の自然志向により春の味覚として多くの人に利用されるようになってきましたが、毒草のバイケイソウと似ているのでご注意を。「うるい」は初夏です。
江戸時代後半から園芸栽培され、19世紀後半には欧米にも移入されたそうです。奥谷の庭のあちこちにあり、ほんのり紫がかった白い花が初夏の庭に涼風を呼んでいる感じです。