脇本陣奥谷 案内人のブログ
春きにけらし春よ春 まだ白雪の積れども
2013年3月7日 木曜日
今回のタイトルは、藤村詩集より「草枕」の一節です。
この写真をご覧頂くとあたかも妻籠は冬景色、雪に閉ざされたように見えるかもしれません。
ところが...外の気温は10℃を超え、風も穏やかな春の陽気です。「啓蟄」を過ぎ、虫でなくても動き出したくなる日。
個人的には花粉症なので、このシーズンは待ち遠しいような、来ると悲しいような、微妙な感じなのですが。
日差しが、すっかり春の光ですね。(右端のタラヨウの葉っぱが、緑色にキラキラと輝いています)
春は再生の季節、古代では春分の日の光に合わせて遺跡が作られていたりしますが、それも納得というもの。
けれどそれだけ強い日差しと気温にも負けずに、未だ融けようとしない日陰の雪も、根性があって良いのではないでしょうか。
「春が来た、春が来た」と急く心を、「いやいや、まだ冬の名残も味わってください」と、引き留めてくれているのかもしれません。
妻籠の風景
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