「冬来たりなば 春遠からじ」
新年を迎えるため、お松としめ縄を飾りました。この冬はたいへん寒く、妻籠には所々雪が残っています。
ただ、雪の白さに松の緑が映えて、しめ縄の藁の香りとともに「あぁ、新年を迎える支度ができたな」と、
感慨深い気にさせられますね。
何かで聞いた話ですが、小学校の授業で「雪が融けたら何になりますか」と聞かれた子が、
「雪が融けたら春になります」と答えたとか。年賀状の一文として「迎春」という言葉を使いますが、
新しく迎える新年、厳しい冬が来なければ、待ち遠しい春も来ません。この雪も融ける頃、喜ばしい春が
迎えられることを願って。