脇本陣奥谷 案内人のブログ
池のコイ・・・
2012年6月23日 土曜日
6月もすでに半月を過ぎ、徐々に夏が近づいているようで、今日も少し気温が高いです。
少しでも涼しい画像を・・・と思い、今回は奥谷の池の鯉です・・・・。ご飯の時間だったので、エサは持っていなかったのですが寄ってきました。
長野県は、昔からお祝い事があると「鯉料理」を食べます。全国的には「鯛」の地域が圧倒的に多いのでしょうが、なにしろ周りに海が無いのです。
・・・あ!誤解があるといけないので書いておきますが、もちろん、この写真の「鯉」は観賞用なので、いくら私が食いしん坊とはいえ、食べません(笑)
でも、「鯉の甘煮」はおいしいですよ~。機会があれば召し上がって見てください・・・慣れない人には、ちょっとグロテスクかもですが・・・。
そして、この鯉のお家でもある「池」には、他にも重要な役割があるのですが・・・なんだかお分かりでしょうか?
実は、大切な「防火水槽」でもあるのです。
宿場の中では「火災」が一番恐ろしいと言われていました。隣の家との隙間が殆どないので、一度火が出ると数件燃えてしまう事もあったようです。
そんな時に、すばやく、大量に水を使って鎮火できるようにと、大きな家には池が作られていたようです。
ちなみに、宿場ならではの「卯建(うだつ)」と言うものがありますが、これも、火災が広がらないようにとの工夫からできたものだそうです。
ただ、この「卯建(うだつ)」を設置するには、かなりのお金が必要だったそうで、裕福なお宅にしか無いものだったとか・・・そこから『卯建があがらない』なんて言葉ができたらしいですよ。
そういえば、「鯉」も数百年生きると「龍」になるという伝説があるそうですので、いつか私も「卯建(うだつ)」の上がる家に住めるくらい出世ができると良いなと思いつつ、写真を撮ってみました。
ご利益があるといいですが・・・(笑)
妻籠の風景
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